明治維新150年|萩市観光協会

トップ明治維新150年>長州ファイブ英国渡航150年

2013年(平成25年)は、
長州ファイブ英国渡航150年奇兵隊結成150年という記念の年です。

19世紀なかば、産業革命により富強を遂げた欧米諸国が東アジアへ進出し、日本を取り巻く環境が激変しました。
とくに日本は、嘉永6年(1853)のペリー来航後、開国か攘夷かで大きく混乱していました。

ページトップ

1863年5月12日、長州ファイブが英国へ密航留学する

混迷が続く文久3年(1863)5月10日、萩藩(長州藩)は下関海峡を通航する外国船を次々に砲撃し、攘夷を実行します。
しかし一方で、萩藩はその2日後、5人の若い藩士を横浜港から密かに英国へ派遣しました。彼らは国禁を破って命がけで密航し、日本人で初めてロンドン大学に留学を果たしたのです。
5人はそこで欧米の近代文明を積極的に学び、帰国後は、日本の近代化・工業化の舵取りとしてそれぞれの道で顕著な功績を残します。近年彼らの評価が高まり、「長州ファイブ」と称えられるようになりました。

≪長州ファイブ≫
伊藤博文
(1841-1909)
初代内閣総理大臣(内閣の父)
帰国後、明治の新政府要職を歴任し、1885年に初代内閣総理大臣に就任、その後4度首相をつとめる。
井上 馨
(1835-1915)
初代外務大臣(外交の父)
帰国後、講和交渉で通訳を務めた後、外務大臣などを歴任。維新外交の始祖となる。
山尾庸三
(1837-1917)
工部卿(工業の父)
帰国後、日本の工業・工学発展の基礎を築き、工部大学校(現在の東京大学工学部)を設立。 
遠藤謹助
(1836-1893)
造幣局長(造幣の父)
帰国後、大阪造幣局長として造幣局の整備に尽力。
「桜の通り抜け」の考案者。
井上 勝
(1843-1910)
鉄道庁長官(鉄道の父)
英国で土木や鉱山学を学び、帰国後は鉄道庁長官等を歴任。日本初の鉄道開設に尽力する。
ページトップ