【世界遺産登録!】日本の伝統的な製鉄方法であるたたら製鉄の遺跡。萩藩の洋式造船を支援した
砂鉄を原料に、木炭を燃焼させて鉄を作っていた江戸時代のたたら製鉄の跡。鉄の原料である砂鉄と燃料の木炭を炉に入れ鞴(ふいご)を用いて行うこの製鉄法は「たたら」といい、日本の伝統的な製鉄方法です。
大板山たたら製鉄遺跡が現地に設置されたのは、周りに炭の原料となる豊富な山林があったからです。現地では宝暦期(1751~64年のうちの8年間)、文化・文政期(1812~22)、幕末期(1855~明治初め)の3回、稼働しており、発掘調査によって製鉄炉である高殿と呼ばれる施設などの生産遺構が残っていることが確認されています。原料の砂鉄は島根県から北前船を利用して奈古港に荷揚げされ、荷駄で運ばれていました。大板山のたたら場で作られた鉄は、恵美須ヶ鼻造船所で建造された「丙辰丸」の釘や碇などの部品にも使用されました。
主要施設(元小屋・高殿・砂鉄掛取場・鉄池・鍛冶屋等)の遺構がよく保存されており、建物跡などの遺構が露出した形で整備されています。
【国指定史跡】
資産の内容を紹介する展示休憩施設「大板山たたら館」が平成29年3月に完成。大板山たたら製鉄遺跡や明治日本の産業革命遺産をパネルや映像で紹介・解説しています。
【大板山たたら製鉄遺跡 保存整備図】
萩世界遺産バーチャルアドベンチャー Movie(4分14秒)
【 大型バス専用/大板山たたら製鉄遺跡までの乗換バス 】 大板山たたら製鉄遺跡付近は道幅が狭く、大型バスの運行が困難なため乗換バスを運行します(要予約) |
基本情報
電話番号 | 0838-25-3380 (萩市世界文化遺産室) |
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住所 | 萩市大字紫福10257-11 |
営業時間 | 見学自由 |
休日 | なし |
駐車台数 | 普通車4台、マイクロバス2台 |
料金 | 無料 |
アクセス | 萩市街より車で約40分 ※大型車通行不可 ▼行き方 道の駅「ハピネスふくえ」前の信号を須佐・紫福方面に約8.5㎞進み、山の口ダム3㎞の看板を左折後、突き当たりを山の口ダム方面に約3㎞ |
備考 | 「大板山たたら館」は、3月~12月の毎日開館しています(9:00~17:00) 土・日・祝日は無料ガイドがいます(※冬期(1~2月)は積雪の関係もあり不定期開館) ガイドの予約は、萩市福栄総合事務所(電話0838-52-0121) |
ホームページ | http://www.ohitayama-tatara.net |