2021年は昨年から引き続き、新型コロナウイルス感染症が猛威を奮い、依然として市内の
観光入込客数は伸び悩んでいる。
本年上半期の統計データによると主要な観光施設では、対前年比(2021年/2020年)では
86%~121%と横ばい。
コロナ禍前の対前々年比(2021年/2019年)では31.1~42.0%という状況である。
宿泊施設では、対前年比(2021年/2020年)では118.1%と微増したものの、
コロナ禍前の対前々年比(2021年/2019年)では50.2%と一昨年からは半減という状況で
厳しい経営状況が続いている。
今後、ワクチン接種者数の増加による回復を期待する一方、デルタ株などの感染力の強い
変異株のまん延の恐れなど不安要素も残り、なかなか明確に好転する兆しが見えてこない
状況といったところである。
現在、感染状況が比較的落ち着いている山口県は、宿泊やフェリーなどの交通チケットが
半額になる「行こうよ!やまぐちプレミアムチケット」の販売や、7月30日から最大5,000円
の宿泊割引や日帰り旅行割引と、2,000円分のお買い物クーポン券のサービスが受けられる
「旅々やまぐち県民割キャンペーン」を展開している。
また、萩市独自の観光施策、「萩にゃんお得にゃ観光クーポン」や最大5,000円割引の
「萩市民限定宿泊プラン」も展開し、観光需要の維持に向けた支援策を講じている。
これらの各種支援策も概ね年内には終了する見込みで、長期化するコロナ禍の観光需要低迷に
加え、今後さらなる対策を講じていく必要がある。
2021年8月10日