萩に春の訪れを告げる「しろうお」

 

春の訪れを告げる「しろ魚漁」が、2月下旬から4月上旬頃にかけて、松本川下流と姥倉運河で行われます。
【しろうお漁期】例年2月下旬~4月上旬頃

しろうおとは


しろうおは、体長45cmほどのハゼ科の透明な小魚。
毎年2月中旬から4月上旬にかけ、産卵のために海から川をさかのぼるため、「春の訪れを告げる魚」とも言われています。
萩では、阿武川の支流「松本川」河口で主に漁が行われます。



しろうお漁(四ツ手網漁)

しろうお漁は、四ツ手網を使った伝統的な漁法で、松本川河口の姥倉運河周辺で2月下旬〜4月上旬にかけて行われます。

十文字に組んだ竹に四隅をとめた六畳大ほどの網(四ツ手網)を川底近くに沈めて、潮の流れにのってしろうおが川を遡ってくるのを待ち、群れが網の上を通過する頃合いを見計らって、一気に網を引き上げるというもの。
そして、引き上げた網の上を柄の長いひしゃくでポンポンと叩いて、しろうおを集めてすくい取ります。

 

早春の萩の風物詩となっているしろうお漁は、松本川にかかる橋の上などから見ることができます。(JR東萩駅近く)

 


 

 

萩では毎年1月下旬頃に、松本川下流域でしろうおの“産卵場”づくりが行われます。
しろうおは、毎年2月中旬から4月上旬にかけて遡上し、川底の石の裏などに卵を産みつけます。しろうおが産卵しやすい場所を作るために、萩白魚組合のみなさんが、約20㎝大の石を小型船に積み込み、船上から石を投げ入れて川底に石を沈める作業を行います。
組合では、シロウオの資源確保のため毎年、投石作業や河川清掃を実施されています。

また毎年、しろ魚漁のシーズンを迎える前に、しろ魚の豊漁と安全を祈願して、豊漁祈願祭が行われます。


 

萩・しろ魚まつり 2025年3月16日(日)開催!


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口の中でピチピチと動くしろうお独特ののど越しをお楽しみいただけます。
また、口の中で魚の脂が出て糖味となり、口中でおどる舌触りと食感は格別です!